恋愛とは必ずしも熱く燃えたぎっているものではない。長く付き合ううちに、初期のころのときめきがすっかり薄れ、マンネリに陥ってしまったカップルだって少なくないだろう。

もしかすると、男が気づかないうちに、彼女や奥さんが不満を抱え込んでいないとはかぎらない。突然別れを切りだされてうろたえる前に、何らかの前兆を見つけることはできないだろうか? 心理学者の内藤誼人先生に相談してみよう。

「ひとつ着目してほしいのは、性行為の際の相手の心境です。実は、セックスには建設的な心理と保守的な心理、相反する2つの気持ちが介在しているといわれています。相手の行為中の態度や言動などから、どちらの心境なのかを読み解いてみることは大切でしょう」

相反する気持ちというのは、要するにセックスをする動機のこと。これについては、カナダにあるトロント大学の心理学者、アミー・ミュイーズ氏が次のような実験を行っているそうだ。

「ミュイーズ氏はインターネットで募った636人のアンケート回答者からデータを集め、なぜ恋人とセックスをするのか、その目的が2つに大別できることを突き止めました。1つは『パートナーともっと親密になりたいから』というポジティブな心理。そしてもう1つは、『相手に嫌われたくないから』という受け身の心理。ミュイーズ氏はさらに、それぞれの回答者の恋愛に対する満足度を測定しており、その結果、前者は約71%、後者は約53%という数字が明らかになったのです」

たしかに、「相手に嫌われたくない」という理由で性行為に臨むのは、すでに末期的な関係を示唆しているように思える。ある時から急にセックスに受け身になるなどの変化が見られた場合は、彼女の心境の変化に注意した方がいい。

「こうした心境は、行為の中に多かれ少なかれ表れるもの。もし、“最近、彼女がセックスに前向きじゃなくなったな”と感じたら、危険信号だと思うべきでしょう。気分を変えて旅行に連れ出すなど、何らかの手を打つことをおすすめします」
(友清 哲)
(R25編集部)

※コラムの内容は、フリーマガジンR25およびR25から一部抜粋したものです
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情報元:http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20151112-00000003-rnijugo-life